つい最近までワイヤレスイヤホンには興味が無かった。
外で音楽を聴くことはあまり無かったし、家ではヘッドホンで音楽を聴いていたので必要性を感じていなかった。
しかし今年Spotifyの有料プランをお試しし始めて、有料プランなら聴かないと損だなと思い、音楽を聴く機会が増えた。
家の中でもうろうろしながら聴くときは有線イヤホンのコードを邪魔に思うことが多くなった。
そこでワイヤレスイヤホンに興味が湧いた。
ワイヤレスはだいぶ前に左右がコードでつながったイヤホンを使ったことはあったが、結局コードが邪魔で使わなくなった記憶がある。
あとはワイヤレスのネックスピーカーを使ったことはある。
自転車で初めての場所に出かけるときにグーグルマップの音声ナビを聞きながら移動できたら便利かなということでAmazonで安物を購入した。
これは結局グーグルマップの案内する道がポンコツで自分でマップを見て道を選ぶようになったので使わなくなった。
自転車でイヤホンは危ないので自転車で移動するときに音楽を聴く用に良いかなとも思うが、面倒で試したことがない。
ワイヤレスイヤホンの話に戻るが、まずはいろいろ試聴してみようと家電量販店に行ってみたらペアリングのやり方がわからない機種がいろいろあった。
イヤホンなんてものはまず音が確かめられないと買いようが無いので、このへんは売る気があるならもっと試し聴きも想定した設計にしたほうが良いと思う。
オーディオテクニカとか聞いたことがあるメーカーのイヤホンを試し聴きしていたら店員さんがやってきた。
すぐに買うつもりが無いときに話かけられるのはちょっと対応に困るが、その店員さんが各メーカーの音の傾向の知識を持っていそうな話ぶりだったので少しアドバイスをもらった。
そして自分の好みであればfinalというメーカーもおすすめだということを聞き、finalのZE3000というイヤホンを試してみることにした。
たしかに自分の耳にはZE3000の音は抜けが良く全体的にバランス良く聞こえて良いイヤホンだと思った。
その日試した他のイヤホンは低音が強く全体的にこもっているような感じに聞こえて好みではなかった。
ZE3000が欲しくなった。
しかしZE3000は15800円と決して安いものではなく即決することはできなかった。
その日は買わず家に帰り、調べてみたら中古イヤホンがあるということを知った。
中古なら新品よりもずっと安く買いやすそうだということで、後日中古イヤホンを見に行くことにした。
中古イヤホンを見には行ったが、中古イヤホンを買うことはなかった。
ワイヤレスイヤホンにはバッテリーという概念があり、中古イヤホンではそのバッテリーの状態がわからず、保証もされていないらしい。
それは当たり外れが大きいなということで中古でワイヤレスイヤホンを買うという発想は捨てることにした。
そしてその帰り、以前試聴した家電量販店で新品のZE3000を買った。
まだ買って日が浅いが、コードに煩わされず音楽を聴けるというのは快適だ。
ちなみにワイヤレスイヤホンを買って改めて感じたことだが、ヘッドホンの音質はイヤホンに勝るということだ。
使い慣れてしまい、その音が当たり前になっていて気付かなかったが、イヤホンの音を聴いてからヘッドホンの音を聴くと、音の空間の大きさを感じる。
もっと高価なイヤホンだと違うのかもしれないが、イヤホンだとバランスが良くてもきっちり詰め込まれた音という感じがするのだが、ヘッドホンで聴くとそれぞれの音と音の間に距離のようなものが感じられて聴きやすい。
防音室が無いから使いにくいが、スピーカーで聴くともっと良い音で聴けるんだろうなと思う。
余談だが、中古イヤホンを見に行ったときに、その店で試聴したfinalのB3という有線イヤホンの音は結構好みだった。
ちょっと買いたくなったが、中古でも約30000円と自分には高価すぎたので思いとどまった。
帰ってから改めてヘッドホンの良さを感じたとき、思いとどまって良かったと思った。